失敗を成功の原動力に
- 2015/06/30(火) |
今月の木鶏会の記事の一つに清水建設の宮本洋一社長のお話しがありました。 記事で宮本社長は経営者としての礎を築いた二十代の歩みを振り返っておられます。
厳しい上司に鍛えられた新人時代には約束を守ることや仕事を遂行する上で要となる「段取り八分」など現場代理人に必要な経験を積まれたことや宮本社長が初めて新築現場の責任者を任された時のエピソードが紹介されていました。
完成を迎えようとしていた建物の足場を解体する際、外壁の吹付けタイルの出来が現場として満足のいく仕上がりではなかったらしく、その際に敢えて工期を延長してもう一度下地処理から塗装までをやり直す判断を下し納得のいくものを引渡しされたそうです。
「自分が満足できないものをお客様にお渡しするのは失礼である」 「お客様との関係は一時的なものではない、だから精いっぱい期待に応える」といったプロとしての基本的な仕事の姿勢を学んだことが今に生かされていると仰っていました。
人間は失敗したり上手くいかなかったことほどよく覚えているし、その経験が人を上のレベルへ押し上げる・・・様々なことに挑戦して、跳ね返されて、また向かっていく・・・その繰り返しで人間は大きくなる。
この記事を選んだ社員はやはり若手が多かったようですが、同じ建設業に携わる人間として20代のスタッフたちはとても良い刺激を受けたようです。