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外壁防水の一例|外壁防水工事|山陽建材工事株式会社

外壁防水の一例

沿岸の厳しい環境からコンクリートを保護し続ける

神戸市東灘区

甲南埠頭㈱ 穀物サイロ外壁改修工事

神戸市東灘区の深江浜にある甲南埠頭㈱様の第3・4穀物サイロの外壁改修工事は平成18年から平成19年の5ケ月間にわたって行われた。

穀物サイロは一般的に海塩粒子の影響を受ける海岸部にあることが多く、本構造物も南岸沿いの塩害を受けやすい環境下に設置されている。さらに外壁はコンクリート打ち放し仕上げであるため、構造物の動きなどから発生するひび割れ部から塩害が急速に進行し寿命を縮めてしまう懸念があった。そのために遮塩性と防水性に優れる材料によりコンクリート内部への劣化要因を防ぐ効果の高い改修仕様をメーカーと検討し、下地補修方法も含めた最適な仕様をお客様に提案し、工事を実施することになった。

コンクリートの下地補修ではコンクリートの爆裂補修を施したうえで、コンクリート表層に蓄積した汚れや塩分を徹底して除去するため、高圧洗浄を2回行い、中性化したコンクリートの表面強度を回復する効果のあるエポキシ樹脂系のプライマーを2回塗布し強化した。下地調整としてカチオン性のポリマーセメントモルタルを金ゴテで2回塗布して下地の精度を高めたうえで外壁防水材のアロンコートの塗布量を設計使用量より25%増やして施工した。

また、外壁は強風の影響を受け汚れやすい立地条件であることから、トップコートには低汚染型のトップコート(アロンMDカラーSi)で長期にわたって美観を保持できる仕様とした。現在、施工後7年目を迎えているがひび割れやコンクリート爆裂の再発もなく外壁の美観も維持している。

外壁改修前

外壁改修後

外壁タイルのデザインをそのままに長寿命化を実現


神戸市中央区

ジャヴァグループ 第三本社ビル外壁改修工事

神戸市中央区のジャヴァグループ第三本社ビルは地上8階建、構造は低層階がRC造・高層階はSRC造でいずれも外装には特殊面状(100角)のタイルが使用されている。築23年が経過していたうえ、タイルの汚れや外壁からコンクリート内部への浸水も散見されたことから、外壁のデザイン性を犠牲にせず改修後においてもタイルの剥落を長期的に防ぎ、かつ建物の寿命を延ばすことをお客様から要望された。当初は下地から剥離したタイルやひび割れたタイルを張替え、洗浄してから吸水防止材を施す案も検討されたが、耐久性に不安も残ることから、デザインをそのまま生かせるクリアーな塗膜でタイルの剥落防止機能と防水性を併せ持った工法が採用された。

工事に先立ってまず着手したのが、製作する張替えタイルを現品と同じように再現することであった。いくら機能性の高い工法を使っても張替えたタイルの色が合わなければイメージは保てないからだ。表面の凹凸のあるリブ付き面状と同じ金型をまずは製作し、風合いや色合いが合うまで試作を繰り返して完成度を高めた。

外壁タイルの防水には東亞合成のクリアウオールを採用した。タイルの剥落の要因にはタイル目地からの浸水も関わっていると考えられるからだ。高い透明度のある塗膜で意匠性を損なわずにタイル表面を保護し、-20℃から60℃の温度領域において安定した伸び性能を維持するため長期間タイルの剥落を防ぎ、建物の長寿命化も実現させることができた。

外壁改修前

外壁改修後

庇の少ないデザインを雨から守るためにアロンウオールを採用


神戸市北区

ヴィルブランシェ緑園壱番館 大規模修繕工事

神戸市北区にあるヴィルブランシェ緑園壱番館は築12年目で大規模修繕工事を行った。

RC地上3階建でなだらかな傾斜地にあるマンションで庇が少ないデザインだが、それだけに外壁が受ける雨量は多く、建物の資産価値維持のために外壁を雨から守る必要があった。通常の改修塗材に比べてコストアップになるものの、管理組合様にもご理解をいただき、外壁防水材をご採用いただいた。外壁防水材は東亞合成のアロンウオールのラインナップのひとつである『アロンウオールNEO』を使って施工した。

NEO工法はアクリルゴム系塗膜防水材で、40年の施工実績を誇るアロンウオールのマンション改修向けに開発された新工法。外壁表面が劣化した仕上塗材に直接付着する超高弾性下塗防水材『アロンコートSX』を使い、従来からの外壁防水材であるアロンコートSTと組み合わせることで更に防水性を高めることができる。また、ひび割れ部分にはクラック緩衝材である『アロンウオールSH』を施工することにより、振動や温冷によって挙動を繰り返すひび割れ部分に特に高い防水性を確保できた。

工事期間中は屋上の防水工事やバルコニー、共用廊下のノンスリップシート防水なども合わせて行い、外壁だけでなく建物全体を『水』から保護することに重点をおいた防水工法と技術がお客様から高い評価をいただいた。

修繕工事前

修繕工事後