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神戸大学共同研究|山陽建材工事株式会社

神戸大学との共同研究

<RC中層集合住宅の検討事例> 建築物の外皮の改修による省エネルギー効果評価手法の実証

    (概要)実際に使用されているRC中層集合住宅を対象として省エネ改修を実施し、実測結果に基づき冷房電力削減効果と熱環境改善効果を明らかにした。省エネ改修工事は、屋根に断熱材・高反射率塩ビシートを、西側壁面に高反射率塗料を、窓に日射調整フィルムを施工した。屋根面温度、壁面温度、窓面温度、室温、屋根面と壁面の日射反射率、冷房消費電力を測定した。

    (成果)省エ改修工事により、冷房時の室温が設定温度を満足するようになり、熱環境緩和効果が確認された。冷房消費電力については、夏期の晴天日に限定すると効果が確認されたが、具体的な数値として抽出することは困難であった。


<RC大学施設での検討事例>
電力実測に基づく既存大学建物(教員研究室)における省エネルギー方策に関する研究

    (概要)実際に使用されているRC大学研究施設の教員研究室を対象として、電力を系統別(照明、コンセント、換気、空調機器)に測定し、室温等の測定結果と熱負荷計算の結果と併せて分析することで、より具体的な省エネルギー方策を検討した。

    (成果)照明、コンセント、換気などの各機器の電力消費量と室温を測定し、分析することで「執務時間の短縮」、「昼休憩の実施」、「照明の自動消灯」の省エネルギー方策が有効であると考察された。熱負荷計算により、省エネルギー方策による空調負荷削減効果を算出し、各方策の有効性を考察した。冷房基幹の省エネルギーには「部屋の運用改善」が効果的で、暖房期間の省エネルギーには「建物の壁面・開口部の仕様変更」が効果的であると分析された。