総務スタッフ

総務課

総務スタッフ

『一歩先』を見て仕事に取り組む。

Real story

神戸の最高気温は25℃。出かけに見たテレビの天気予報は今年初の夏日になると告げていた。山陽建材工事に入社して3ヵ月。分業ではなく、幅広い業務を担当してスキルアップしたい。それが、面接で彼女が伝えた転職理由だった。
事務職として配属された総務課。彼女を含めて3名のチーム。その中で、電話応対からデータ収集、資料や見積の作成、そして積算までを担当している。ワード・エクセル・パワーポイント、他にも積算専用のソフトまで駆使してまさに「幅広く」仕事している。
入社して驚いたのは、以前に働いていた建築会社との違い。きちんと掃除が行き届いた社屋と社内。働いている人たちの物腰。同じ業界でも環境ってこうも変わるものなんだ。転職は正解だったと思った。ただひとつ、違和感を感じたことがある。それが社員への「お茶出し」。人数にすると10数名分なのだが、最初はどうしても自分の仕事だと思えなかった。
「どうぞ」
「おお、ありがとう。今日はいい天気だね」
「ありがとう!仕事には慣れてきたかい?」
「後でエクセル教えてくれるかな」
「昨日の見積書、カンペキだったよ」「明日、一緒に現場視察行ってほしいんだけど」
毎日、お茶出しのときに交わすほんの小さな会話。オフィスで自分の机に座っているだけでは決して成立しなかったコミュニケーション。
そうか、これがウチの社風なんだ。気づいてからは、どれだけ美味しくお茶をいれようかと考えるようになった。前もって湯呑みをお湯で温めておくと冷めにくい。朝の気温も高くなってきたら、そろそろ冷たい麦茶にしたほうがいいかな。今では、協力会社の方々をお迎えする月1回の安全会議の幹事会や年1回の総会の運営も担当業務になっている。社長の中村からは将来の会社の業績に繋がるマーケティング担当の仕事も打診されている。依頼された仕事の一歩先を考えて自分なりのプラスαを加えること。今ではそれが彼女の仕事に対する基本姿勢となっている。