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コンクリート塩害劣化防止表面含浸工法(T&C防食-塩害用-)の特徴をご紹介

土木技術

  • コンクリート塩害劣化防止表面含浸工法
  • 〔T&C防食-塩害用-〕

2種類の含浸材をコンクリート表面に塗布することで、劣化因子の侵入を効果的に抑制し、特に塩害抵抗性を飛躍的に高めた技術です。一般的な含浸材は撥水性を付与するシラン系、もしくは緻密化する珪酸系の1液型のため片方の性能しか持つことができません。
しかし、『T&C防食-塩害用-』は緻密化した上に撥水性を付与するという、シラン、珪酸系両方の特性を併せ持つ2液ハイブリット型の含浸材です。

用途

『T&C防食-塩害用-』は、コンクリート打設後塗布可能な状況であれば、あらゆるコンクリート部材に使用することができます。特に塗布効果が期待できる用途を以下に示します。

  • 塩分環境に曝されるコンクリート構造物全般
  • その他劣化因子侵入抑制が求められるコンクリート構造物(新・既設問わず)

特徴

1浸透性能

下塗り材「T&C防食‐塩害用‐A液(以下A液)」はコンクリート表面より5~7mm浸透することがビッカース硬さ試験により確認されており、上塗り材「T&C防食‐塩害用‐B液(以下B液)」はA液塗布処理後のコンクリート表層より1.5~3mm浸透することが含浸深さ試験(JSCE K 571)により確認されております。

2表面硬度向上

珪酸塩を主成分とするA液がコンクリート表層部に浸透し、カルシウムシリケートを形成し、緻密化させることで表面硬度の増大が図られ、耐浸食性が向上します。

3遮塩性向上

コンクリート表層部に強固な吸水防止層を形成することで、水分および塩化物イオンの侵入を大きく抑制することが各種試験で確認されています。この吸水防止層は、長期にわたりコンクリート構造物を保護するため、塩害劣化に対する耐久性を飛躍的に向上させます。

4安全性能

A液、B液ともに貴金属類等有害な物質を一切含まないため、港湾構造物に対する表面処理の際も環境汚染の心配がありません。

5海洋環境施工性

A液、B液ともにローラー、刷毛、噴霧機等での容易に塗布できます。また、海洋環境を想定した試験を多数実施しており、優れた性能を確認しています。 「T&C防食‐塩害用‐」を塗布した後の維持管理方法として、リコート性に優れる上塗り材B液のみを再塗布することも可能です。

メカニズム

性能

激しい塩害環境である海洋環境を想定した試験を多数実施し、優れた性能を確認しています。

施工仕様

材料構成
施工工程