太陽光発電
再生可能エネルギーである太陽エネルギーを利用して、直接的に電気を生成する装置。
発電時にCO2を出さないクリーンなエネルギーです。
長所
- 発電部(セル)に可動部分が無く、原理的に機械的故障が起きにくい
- 発電効率が一定なため小規模・分散運用に向く
- 発電時に廃棄物・排水・排気・騒音・振動が発生しない
- 需要地に近接設置でき、送電コストや損失を最小化できる
- 蓄電池利用で非常用電源となりうる
短所
- 発電電力量当たりのコストが他の発電方法より割高な場合が多い
- 夜間は発電できず、昼間も天候等により発電量が大きく変動する
- 発電量に関してスケールメリットが効かない
- 影、汚れ、降雪等で太陽光を遮蔽されると出力が落ちる
屋上緑化
屋上緑化を行う目的
- 断熱性の向上
- 躯体の保護・建物の耐久性の向上
- ヒートアイランド現象への対策
- 雨水の流出調整
- 大気の浄化(汚染物質の吸収・吸着)
- 景観の向上
- 生態系の回復
屋上緑化を行うことで、建物自体にメリット(断熱性の向上、耐久性の向上)があるだけでなく、ヒートアイランド対策、環境負荷を低減し、社会的にも貢献します。
高反射塗料
太陽光中の近赤外線領域を効率的に反射して、昼間の建築物への蓄熱を抑制し、夜間の大気への放熱を緩和する塗料です。
反射率性能
- 可視光領域の反射スペクトルは、その塗膜の色相により決まります。それに反して近赤外線領域では高反射塗料が圧倒的に高い反射率を示します。この近赤外線領域での反射率の差が塗膜としての日射反射率の差となり、遮熱効果を生み出します。
※上図はメーカー公表値
実建物の実測データはこちらより
反射率性能
- 可視光領域の反射スペクトルは、その塗膜の色相により決まります。それに反して近赤外線領域では高反射塗料が圧倒的に高い反射率を示します。この近赤外線領域での反射率の差が塗膜としての日射反射率の差となり、遮熱効果を生み出します。
高反射防水シート
太陽光線を効率よく反射し、屋上スラブへの蓄熱を減少させるので、建物内部への熱流入を減らし、大気の温度上昇も抑制します。
建物の表面温度を下げる
- 高反射防水シートは、一般の塩ビ系防水シートに比べ表面温度の上昇が抑えられます。 (日射反射率は一般の塩ビシートが30~45%であるのに比して70%程度と大きい) そのため、防水シートは熱による劣化が抑制され寿命が延長されます。 また、屋上部の蓄熱量が少なくなるので夜間に放出される熱量も低く、熱帯夜の減少に貢献します。
冷房効率をアップする
- 屋上表面の温度が低下すると、建物内部への熱の流入量が減少し、夏期には冷房機器の効率的な運転と省エネルギーを可能にします。真夏時に問題となる電力需要のピークを緩和し、電力消費による温暖化ガス(二酸化炭素)の発生を抑制します。
※上図はメーカー公表値
実建物の実測データはこちらより
高機能窓ガラス
ペアガラス とは
- 断熱性能を高める目的で2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入したガラスです。複層ガラスと呼ばれます。
Low-eガラス とは
-
Low Emissivity(低放射)ガラスの略で、表面に特殊な金属皮膜をコーティングしたガラスであり、このLow-e膜により主に熱線(太陽光線の赤外線成分)を透過させず反射する性質があるガラスのことです。
※このLow-eガラスは、単体で利用されることはほとんど無く、通常ペアガラスとして利用されます。
遮熱? 断熱?
Low-e膜をコーティングしたガラスの使い方によって、遮熱タイプ/断熱タイプ の違いが出てきます。
※数値はいずれも日本板硝子製品比較結果より
窓のリフォームでできること
- 断熱性を高め、結露を防ぐ
- 夏の暑い日差しを遮る
- 外部の騒音を入れない、また内部の音を漏らさない
窓は生活に密着した建築部位です。窓を替える(或いは工夫する)ことで、温熱環境を改善し、生活を快適にすることができます。
更に効果のある窓アイテム
真空ガラス
真空ガラスとは、ペアガラスの内部に充填された空気を抜き取った構造となります。
真空ガラスのアイデアは古く(1913年に公表)からありましたが、製造が試みられたもののなかなか実現しませんでした。従来の複層ガラスの常識を覆すガラスとして日本板硝子(株)が製品化に成功、1997年より市販化されるようになりました。
真空ガラスは2枚の間の空間が真空なため、そのままではガラス同士がくっついてしまいます。そこで、2枚のガラスの間に厚み0.2ミリのマイクロスペーサーをはさみ、真空層を保持しています。
真空層の働きとLow-E膜の効果により、熱貫流率が飛躍的に向上、フロート板ガラスの約4倍、一般複層ガラスペアマルチの約2倍の断熱性能を発揮します。
樹脂サッシ
日本の場合、全国的にもっとも普及しているのはアルミサッシですが、こちらは寒冷地を中心に採用が広がっています。樹脂(製)サッシの主な材料は塩化ビニール樹脂で、熱伝導率がアルミに比べ約1,000分の1となっています。熱伝導率が低いということは、断熱性に優れ、結露が生じにくいというメリットがあります。複層ガラスとの組み合わせによって、高い断熱性を得ることができることが、寒冷地で多く採用されている理由といえます。